鍼灸効果

WHO(世界保健機関)も認めた鍼灸の効果


運動器系疾患
●腰痛●膝関節症●五十肩●頚腕症候群●リウマチ●肩こり、筋肉痛、寝違い、など
●ムチウチなど交通事故の後遺症に特に効果的です。

消火器系疾患
●食欲不振●悪心一嘔吐●下痢・胃炎●胃十二指腸潰瘍●胃下垂●胃酸過多
●胆のう炎●肝機能障害●痔疾患、など

神経系疾患
●神経症(ノイローゼ)●自律神経失調症●神程マヒ●頭痛●めまい、など●各種神経痛
(後頭神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛、上腕神経痛)

小児疾患
●夜泣き●かんむし●胃腸虚弱●小児神経症●小児気管支炎●夜尿症、など


その他
●循環器系疾患●泌尿器系疾患●眼科疾患●呼吸器疾患●内分泌系疾患
●耳鼻咽喉科疾患●冷え症、血の道、乗り物酔い●アトピーJ性疾患

など、数多くの症状に効果があります。

東洋医学・鍼灸医術とは

現代では、医学と言えば西洋医学が主流ですが、東洋独自の民族医学を「東洋医学」(広義)と呼んでいます。これには、中国・インド・朝鮮・日本など伝統医学が含まれますが、特に、古代中国(漢代)の医学が優れており、日本にも広く普及したので、「漢方医学」と呼ぶこともあります。今の日本で東洋医学といえば、鍼灸(物理療法)と漢方(薬物療法)を意味しています。東洋医学は体系的な医学です。東洋医学の根本は、自然哲学の思想です。古人は人体を「小宇宙」とし,「大宇宙」の自然現象によって支配されるものと考えました。従って、自然の摂理を第一義的に考え、自然に抗することは無駄であり、むしろこれに順応することこそ賢策であるとしました。

病気になれば医師は投薬をし、注射をし、手術をします。しかし薬や注射や手術が病気を治してくれるのではなく、我々の身体に授けられた「自然治癒力」で病気が治るのであり、薬や手術は自然治癒力を引き出すよう手助けしているにすぎないと考えるのです。医聖ヒポクラテスは「医師傷を縫い、神これを癒し給う」と言いました。まさに至言と言えます。

心身一如

東洋医学の最大の特徴は、精神と肉体を一体としてとらえることにあります。病気の起こりは外因性のものばかりではなく、内因性(精神)のものがたくさんあります。例えば、心の不安、動揺がストレスとなり、ストレスが身体の変調を来たし、そして器質的疾患を引き起こすようなことはよく知られています。従って、東洋医学は「身体」の調整ばかりでなく、「心」の調整を図ることを重要視します。最近、現代医学においても精神身体医学の発達がみられ、古来よりの東洋医学の考え方が大いに見直されるようになりました。

ツボ(経穴)・経絡ってなに?

2055590447_bf8f25b9_f36c174670経絡図.jpg東洋医学の重要な概念の一つに「気血」があります。気血とは、わかりやすく言えば、エネルギーと一般に理解されていますが、その気血の流れる通路のことを経絡といい、全身に12本の特性を持った流れがあります。ツボ(経穴)は経絡上の要所にあり、ちょうど地下鉄が駅で地表と通じているように、体表との開口部であり、全身に360余り存在します。ツボを精細に探れば、臓腑につながる経絡の変調を知ることができ、また逆に、ツボに適切な鍼灸刺激を与えると、体の調整が可能な治療点でもあります。例えば、足の主要なツボである「足の三里」に鍼をすると、胃の働きが活発になることがNHKのテレビ番組でも紹介されました。「足の三里」という経穴は「足の陽明胃経」という経絡にあり、太古の昔から胃に関係のある経穴とされてきましたが、科学的にもそれが実証された一例です。まさに皮膚は情報の宝庫であると言えます。東洋医学の重要な概念の一つに「気血」があります。気血とは、わかりやすく言えば、エネルギーと一般に理解されていますが、その気血の流れる通路のことを経絡といい、全身に12本の特性を持った流れがあります。

ツボ(経穴)は経絡上の要所にあり、ちょうど地下鉄が駅で地表と通じているように、体表との開口部であり、全身に360余り存在します。ツボを精細に探れば、臓腑につながる経絡の変調を知ることができ、また逆に、ツボに適切な鍼灸刺激を与えると、体の調整が可能な治療点でもあります。例えば、足の主要なツボである「足の三里」に鍼をすると、胃の働きが活発になることがNHKのテレビ番組でも紹介されました。「足の三里」という経穴は「足の陽明胃経」という経絡にあり、太古の昔から胃に関係のある経穴とされてきましたが、科学的にもそれが実証された一例です。まさに皮膚は情報の宝庫であると言えます。

現代医学では内蔵に病気が生じると、その刺激は主として脊髄後根をを通じ、その脊髄断区に相当する一定の決まった体表部に知覚過敏、または痛覚過敏が現れます。例えば、胆石症の場合、石背部に凝りや痛み、あるいは右肩への放散痛があることなどはよく知られています(ヘッド氏帯、内蔵体壁反射)。また、金沢大学の石川太刀雄教授も同様な経路で、血管運動神経失調が起こることを発見しました。このことから、体表を精細に観察すれば、病原がどこにあるかがわかります。そして、体表に鍼灸刺激を加えれば、逆の経路で内蔵に作用し、治療に導くことができます。このことが、鍼灸が胃や肝臓などの内蔵疾患の治療に効果をあげている理由の一つと考えられています。

鍼をすると

c-401.jpg鍼には、ハリ麻酔のような鎮痛作用、自律神経の調整による内臓の活性化、免疫作用を高めるなど、病気から身体を守る数々の効果があります。これらの効果の解明はまだ十分ではありませんが、多くの医学者や医療機関で科学的に研究されております。あるツボに鍼をすると、その刺激は脊髄から大脳皮質に伝わり、神経・血管・リンパ系を介して痛みなどを調整し、身体を安定した状態に改善していきます(エンドルフィン効果・抗ヒスタミン効果など)。また,刺激を与えることにより、局所又は全身の血液循環を良くし、痛みを起こさせる物質(ヒスタミン・ブラディキニン類等)の局所濃度を低下させ、栄養分に富む新鮮な血液を供給することにより、痛みを和らげる作用もあります。

灸をすると

c-501灸.jpg“お灸をすえる”とは「お仕置き」の意味でよく使われている言葉になっていますが、現在はお灸のあとが残らず心地良い灸治療が主流になっています。おじいちゃんの背中にある大きなお灸の痕を見たとき、昔の人って我慢強かったんだな、と思いました。お灸の治療ってずいぶんつらそうですね。お灸はツボを熱で刺激する治療法です。現在では大きな火傷の痕を残すようなお灸はあまり行われていません。 灸治療で使う艾(もぐさ)の原料は草餅に入っていることでもおなじみのヨモギです。ヨモギの葉の裏にある細かな毛を使っています。 一般的なお灸の大きさは、米粒の半分の大きさです。この大きさですから、“熱い!”と言うよりより少しチクンと感じる程度です。お灸の大きさや行う回数で刺激量を調節します。 またお灸は直接皮膚につけるだけでなく、たばこのように艾を紙で巻き、皮膚に近づけたり、遠ざけたりする温灸やシールの付いた台の上に艾を乗せ誰でも簡単にお灸ができるようにした.せんねん灸やカマヤミニ(いずれも商標)などもあります。 米粒大にひねるお灸も慣れればご自分でできます。 自分で手軽にできるのも灸治療の大きな魅力です。

松尾芭蕉の『奥の細道』の冒頭では、芭蕉が旅に出る前に“足三里”にお灸をする記述があります。足三里は健脚のツボ、そして、苦から万病、特に胃腸病に効くツボとして養生のツボとして用いられてきました。 また、小児かんむしの「チリゲの灸」や面庁のときの「合谷の灸」も有名です。古来お寺では土用の丑の日に夏バテ防止や健康増進のため“ほうろく灸”が行われています。ほうろく灸とはほうろくという素焼きのお皿を頭にかぶり、お皿の上の艾に火をつけて頭頂部にある百会(ひゃくえ)というツボを刺激します。 効果のあることで受け継がれ、親しまれてきたお灸を、薬の害が叫ばれている現代にこそ自然治癒力を高める方法の一つとして見直されてみてはいかがでしょうか。

風(風邪)は万病のもと?

昔からよく言われる言葉の中に「風邪は万病のもと」というのがあります。しかし、風邪をひくときは、必ずと言ってよいほど睡眠不足、不摂生など疲労が蓄積したときです。体が充実し、健康なときには風邪もなかなかひかないものです。どんな病気でも、根底には「疲労状態」にあるときに起こるものと言ってよいでしょう。ですから疲れを残さない健康管理がとても大切です。鍼灸治療は血液循環を良くし、新陳代謝を促進することが証明されていますから、疲労回復に大きな効果を発揮します。古書に「百病は一気の留滞により生ず」(後藤良山)気血のめぐりが良ければ疲労は留まらない。

不定愁訴と鍼灸

不定愁訴とは、精密検査をして特に原因となる病気が見つからないにもかかわらず、どことはなしに体調が不良であるものを言います。例えば、倦怠感、疲労感、動惇、食欲不振、不眠等です。このため憂鬱な毎日を過ごされている方が多く見受けられます。原因がつかないため、治療の方法がないと考えられがちですが、鍼灸は病名で判断するのではなく、証(例えば、症候や体質などを総合的にまとめたものとお考え下さい。)としてとらえ、その人に合った治療法を施すことにより全身のバランスを調整し、自然治癒力を高めます。決してあきらめないで、鍼灸院にお気軽にご相談下さい。やがて心身ともに爽快な毎日が過ごせるようになるでしょう。心身を健全に保つために、鍼灸は最適な治療法です。

生活習慣病と鍼灸

GUM06_PH10040.jpg鍼灸治療は、痛みについては効くことはよく知られていますが、高血圧症、肝臓病、心臓病などの生活習慣病に効果があることは一般にあまり知られていないようです。しかし、鍼灸にlま免疫機構に働きかけたり、内分泌や自律神経の調整、精神の安定を図る等々の効果が権威ある学会や有名な医療研究機開で証明され、さらに欧米各地の自然科学者がその効果を認め「東洋医学の原点に学べ」と発言しています。私達は、これからの鍼灸の効果を大いに活用して生活習慣病を克服し、健やかな壮年、熟年時代を過ごして頂きたいものと考えています。

アトピーと鍼灸

近年、アトピー性皮膚炎で悩んでいる方が子供だけでなく、大人にまで増えてきています。大気汚染、飲食物等に含まれる化学物質等の影響が考えられていますが、アトピーのそもそもの語源は、UNTOPY(定かでない)ということから、まだはっきりと解明されていません。従って、治療法も様々な面からアプローチされており、NHKの番組「クローズアップ現代」では鍼灸治療もアトピー性皮膚炎に対して有効であることが紹介されました。

私達鍼灸師業界は、学術講習会を毎年数回開催し、アトピーについても小児科学、皮膚科学、免疫学、鍼灸学の分野から講師を招き講習を重ねています。特に鍼灸治療は生体の内分泌機能及び個々の自然治癒力を高める効果があり、アトピー性疾患に対しての治療効果が期待されています。

子供の病気と鍼灸

GUM15_CL01015.jpg子供に対する鍼灸は昔から「チリゲの灸」や「虫ばり」の名で一般に親しまれています。特に、小児鍼は関西地方では、現在でも非常盛んに行われています。今から約240年前の天文元年に、大阪の藤井秀孟は『鍼法弁感』いう書物を著し、子供の誠治療の大切なことを説いております。小児鍼は、生後30日位から小学生に至るまでの間に、次の諸症状に対して多大な効果を上げていることがよく知られています。かんむし症状(不機嫌 夜泣き 不眠 等)虚弱体質 消化不良 食欲不振 夜尿症 下痢 気管支炎鼻炎 扁桃炎 小児喘息耳下腺炎 アレルギー チック症 アトピー性疾患 等その方法は小児の皮膚に軽い刺激を与えて病気を治すので、受ける乳幼児は気持ちよく、治療中に眠ってしまう子供さえいます。小児鍼が効くのは、誠による皮膚刺激が自立神経を介して脊髄や脳更に各臓器へと伝わり、内臓の働きを活性化させ、体液を安定さ抵抗力のある身体づくりを促進させるからです。

大脳の発育を促進します 頭の良い子に
内臓の発育を促進します 丈夫で健康な子に
自律神経作用を 促進します 情緒の安定した子に

スポーツ障害と鍼灸

GUM01_PH06034.jpg近年、余暇の充実や健康管理のため、ジョギングをはじめ一般に市民スポーツが普及しています。しかし、十分な準備体操をせず急に運動を始めたり、若い頃と同じような気持ちで始めたものの体がついてこず、いろいろなケガや故障をしたという話をよく耳にします。また、勝つことを目的とした競技スポーツ分野においても、個人のもつぎりぎりの能力をひき出すため、overuse(使い過ぎ)になり、ケガや故障が発生しやすくなります。鍼灸治療は、野球、サッカー、テニス、ラグビー、バレーボール等の球技や日本の伝統的スポーツの相撲、柔道等格闘技の治療にも大活躍しています。また、鍼灸は血液循環を良好こし、新陳代謝を促進するなど疲労回復に大きな力を発揮することから、練習の疲労を取り除き、故障やケガの予防、試合前の調整、精神の安定を図るなど練習や試合に万全の体制で臨めるよう役立っています。特にプロ野球やJリーグ、陸上などのチームには鍼灸師の資格を持つトレーナーが常にチームに同行し、選手の故障や健康管理になくてはならない存在として活躍しています。

鍼灸する適応する主なスポーツ障害

筋肉痛 腰痛 関節痛 打撲 捻挫 肉離れテニス肘 ゴルフ肘 建鞘炎等


資料 鍼灸のすすめ 社団法人日本鍼灸師会

inserted by FC2 system